子どもがトイレトレーニングを始めた後によくある悩みの一つが、トイレで手を洗った後に水滴が周辺に飛び散っていること
トイレは毎日使う場所ですし、衛生的に管理したいですよね
特にやんちゃな男の子ですと「しっかり水を切ってからタオルに手を運んでね」と説明したところで、なかなか丁寧にやってくれるものではありません
子どもがトイレを使用する度にビチャビチャになるのを見てイライラを募らせているママ・パパも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、私が実践している子どもがトイレで手を洗った後の水滴飛び散り減らしの方法をご紹介したいと思います
トイレの種類
●洋風便器(組み合わせ便器)
一般家庭によく使われている、タンク・便器・便座を組み合わせたトイレ
価格が比較的安価というメリットがあるが、タンク・便器・便座が分かれており、継ぎ目があることから掃除が大変
●シャワートイレ一体型便器
タンク・便器・便座が全て一体になっているトイレ
凹凸と繋ぎ目がないので掃除がしやすい
手洗い場付きのタンク有りと無しが選べる
タンクなしの場合は、手洗い場を別で準備する必要があります
●タンクレス便器
タンクが無いトイレ
繋ぎ目もないため掃除が楽にできる
タンク部分にある手洗い場がなくなるので、別に手洗い場を設ける必要がある
●収納一体型トイレ(システムトイレ)
タンクありとなしの物が選べます
トイレタンクがある場合、キャビネットで隠します
こちらも手洗い場を別で設けるものになります
最近のマンションでは、手洗い場が分離されているトイレが流行っており、タオル掛けとの導線が初めから考えられている造りのものも増えています
しかし、多くの一般家庭ではスペースの観点から手洗い場が分離していない、洋風便座やシャワートイレ一体型便器(手洗いタンク付き)が採用されています
洋風便座には継ぎ目があり特に掃除が大変なので、子どもの水滴飛ばしを減らしたい方も多いのではないでしょうか
手洗いタンク付きのトイレの場合の、水滴が飛び散る原因を考えてみましょう
トイレの手洗いで水滴が飛び散る原因
●手洗い場付きトイレタンクの位置が高い
子どもの身長に対し位置が高く、背伸びしないと届かない環境だと水滴が飛び散る可能性が増します
目視による手元の確認ができずになんとかギリギリで手洗いをしている状況や、つま先立ちで足下が不安定な状態で子どもが手洗いをするのは大人の想像以上に大変です
ふらつく状況故に倒れたときに濡れた手で身体を支えることから、周辺が濡れる原因になります
●手洗いトイレタンクとタオル掛け設置の壁面とのスペースが狭い
子どもが手洗いをした後に、楽に方向転換できるスペースがないと水滴が飛び散る可能性が増します
狭い場所だと子どもは容易に周辺の物に触れる行動がでやすいためです
即ち、濡れた手で周囲を伝いながら方向転換をするために触れた場所が濡れます
●手洗いトイレタンクとタオル掛け設置の壁面との距離が遠い
子どもが手洗いをした後に、楽々方向転換ができるスペースがあったとしても、濡れた手をタオルに運ぶまでの移動距離が長いと垂れたり水滴が飛び散る可能性が増します
●トイレを慌てて済ませようとする
トイレで用を足す行為自体があまり好きではなかったり、トイレが何らかの理由で苦手だと急いでトイレから出ようとします
その際、手洗いの一連の動作が雑になり、水滴が飛び散る可能性が増します
●キレイに使い切れるようになるのを求めるには時期が早い
一人でトイレが出来るようになるのと、水滴が飛び散らないようになるのとは別問題です
年齢などで判断したり、お友達と比較をして無理矢理押しつけるのではなく、子どもが親の行動に関心を示したときがキレイに使えるようになるのを教えるチャンスです
それではここから具体的な対策についてお伝えします
トイレの手洗いで水滴が飛び散らない対策
●使用する手拭きタオルを工夫する(好きなキャラクターを選択)
手洗い後に最短距離でタオルを掴ませるために、自分の好きなキャラクタータオルなどを使用するのは効果抜群
毎日のお手洗いのタオルを自分で選ばせてあげて、更にタオル掛けに吊すところまでやらせてあげると効果倍増です
子どもの自分の好きな物に対する集中力を利用しない手はありません
●タオル掛けの位置を変更する(手洗い後の、手の移動距離短縮)
最も手軽にできるのが、手洗いタンクの側面 or 前面にタオルを掛けられるフックを設置する方法です
吊し型でタオル管理をしている保育園や幼稚園などは多いのではないでしょうか
タオルを吊るすだけなので落としてしまっても、子ども自身で元の位置に戻しやすいメリットもあります
子どもにとって馴染みのある管理方法をご自宅でも導入すると、新たな方法を覚える必要がなくなり受け入れられやすいかもしれません
そしてもう一つのが、我が家で実践しているタンク前面にタオル掛けを作ってしまう方法です
吊るしタオルによる管理と比較して、好きなタオルが目に付きやすく広げておける点、タオルが開かれた状態なのでなるべく多くの水滴をキャッチしてくれることが期待できます
こちらは、ワンタッチ+両面テープ+突っ張り棒を利用して低コストで作ることができます
●トイレを安心できる環境に整える(恐怖心を取り除く)
子どもは薄暗い場所に対して恐怖心を感じやすく、そして臭いにとても敏感です
「怖いところ」との苦手意識を払拭するために、トイレを明るく、スッキリ、良い匂いにすることをおすすめします
落ち着ける個室になることで、慌ててトイレを済ませる行動が減り手洗いが丁寧になることが期待できます
●キレイに使えたねシール(成功報酬)
トイレを一人でできるようにするときにも活躍する手段の一つ
キレイに使えたら、シールを「キラキラにする」「大きい物にする」など特別感を追加して、普通にできたときと差別化を図ることでより効果的に使えます
子どもがトイレをキレイに使う必要性を理解するには
*実際は、ある程度その時が来るのを待つ必要があります
●トイレがどんな場所なのかに関心を持つ
ある程度の年齢になるとトイレとはどんなところなのか、どのような状況だとキレイなのか、キタナイのか判別が少しずつできるようになってきます
この辺りは絵本などを通してバイキンについて知ることが、きっかけになったりします
直接的な理解を促す方法ではありませんが、
●キレイに使ってもらえるとママ・パパがとっても助かる喜びを素直に伝える
親が日常的にトイレ掃除をしている姿を子どもがみていると、何をしているのか関心を持つ時期がきます
そのときに「どうすると掃除が楽になって助かるなー」と素直な気持ちを子どもに伝えたり、キレイに使ってもらえたときには喜びをきちんと伝えていると、ママ・パパが大好きな子ども達はそれに応えようとしてくれるようになります
このように使い方をお願いする方法も有効です
最後に
子どもに強く叱って強要したところで行為が即座に変わるものではありません
場合によっては「反発してまったく聞き入れてくれない」なんてことも…
最終目標である「手についた水滴を静かに落とし、垂れにくくなってからタオルで拭く」、このことを伝えて行く過程において、トイレで手を洗った後の水滴の飛び散りを減らす方法を実践してみてはいかがでしょうか
今回の内容が、子どもの丁寧な手洗いの学習の成功体験に繋がったり、ママ・パパの掃除の手間を少しでも減らすことに役立てば嬉しいです
最後まで読んでいただきありがとうございました
おしまい