【お金の教育①】幼少期から育む、お金の必要性と金銭感覚

日本では、老後2000万円問題など、何かとお金の先行きが不安になる暗いニュースが多いです

いま親である自分たちがお金のやりくりで苦労していれば尚更のこと、「子どもにお金のことで同じような苦労はさせたくない」とお考えの方は多いのではないでしょうか?

漠然と「お金の教育」を自分の子どもにしてあげたいけど、いつから何をすればいいのか分からないとお悩みの方も多いと思います

あるいは正直イメージが全く沸かない方もいるはずです

その大きな理由は、自分自身が教わった経験が無いからです

 

自分の経験だけに基づいた「お金の教育」では、子どもも自分の二の舞になりかねません

 

「お友達にお金の勉強をしている子がいないから、やらないでいいだろう」

「まだうちの子は小さいから、いつかやろう」

「お金は大切だから大きくなってから触らせよう」

などの理由で、4歳・5歳の子どもに対して「お金の教育」を行っていないご家庭は多数です

 

幼少期に「お金の教育」をするデメリットがあるのだろうか?

何もしないで自然と適切なお金の使い方金銭感覚は身に付くのもなのか?

今一度考え直してみてもいいかもしれませんね

 

ちなみに、いまの日本の学校授業では「お金の教育」は受けられません

ようやく義務教育に組み込まれて実施される程度であり、その時間は微々たるもの

十分な教育時間とは言い難いだけでなく、実際に行われる内容が実用的なものかどうかも不透明です

 

資本主義社会である以上、お金は生きていく上で切っても切れぬ存在です

「お金の教育」は、各ご家庭内で行うものとしての位置付けといっても過言ではありません

自分の子どもが将来、人生を豊に過ごせるようになれるかどうかは、小さいうちからお金についての知恵を養っていけるかどうかで差がつきます

今回は、我が家の「お金の教育」とは何かについて整理してみようと思います

 

お金の教育とは

お金の必要性大切さを知り、適切な金銭感覚を身につけることです

そして、お金があれば「できること」「得られること」、お金がないことで「できないこと」「失うこと」がある事実を学んでいくことが大切です

まさに「お金なくして自由なし」の世界とはこのことです

現在の資本主義社会のリアルを生き抜く知恵を、早い時期から養っていくことが親の努めだと考えています

 

●1st step:お金の必要性について学ぶ

・お金とは何をするための物なのかを知る

・お金とは対価と引き替えられる物であることを知る

・お金が無ければ対価と引き替えられないことを知る

ここでいう対価とは有形・無形を問わない(有形とは手元に残る物を指し、無形とは思い出など心に残る旅行など)

 

●2nd step:お金の種類と価値を学ぶ

・決められた値段のお金を払うことで対価が得られること、お金を多く払うとお釣りが来ることを知る

・お金には紙幣硬貨があり、数字の大きさに違いがあることを知る

・同じ金額でも、紙幣と硬貨の組み合わせや、硬貨の組み合わせによって何通りも答えがあることを知る

お金は所有数により価値の大きさが決まるわけではないことを知る

*数字の大きさの概念が必要になるので、数の理解(桁などの把握)から進める必要があります

 

●3rd step:お金の支払い方の種類を学ぶこと

・お金の支払い方が多岐に渡ることを知る(現金、クレジットカード、プリペイドカード、電子マネー、電子決済など

・カードや電子決済における目に見えないお金の保管先について湯水のごとく無限に対価を得られる手段ではないことを知る

*現金以外の支払い方法は、子どもにとっては現金が目の前に無いため、無料で商品を手にしているようにみえています

 

●4th step:お金の大切さについて学ぶこと

・お金は使えばなくなり貯めればより高価な対価が得られること、そして対価の価値には差があることを知る

・収入源には限りがある事実を知る(親の仕事、子どものお小遣い)

・購入した物に対する満足度に目を向ける(後悔がないか)

・手元のお金が足りない場合の手段を知る(諦め、我慢、貯蓄)

*「他人事」ではなく「自分事」として体験できるとより理解が深まります

・他人に貸したり、あげたり、みせたりするものではないことを知る

 

お金の教育で人生を豊にするためには

お金の必要性大切さを知り、適切な金銭感覚を身につけることが非常に大事なのをお伝えしてきました

しかし、それだけでは人生を豊に過ごせるようにはなれません

お金にまつわる5つの力を鍛えることが重要となります

「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」

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手本となる親である自分が高いマネーリテラシーをお持ちですと、子どもによりよい「お金の教育」ができるようになるでしょう

 

お金の教育がなぜ必要なのか

●お金は資本主義社会の根幹であるため

生きていく上での必須知識であり、お金について真剣に学ばないと、確実にお金はなくなります

お金がなくなり苦労するのを避けるためには、お金の適切な使い方と金銭感覚、そして資産形成できる力がこれからの時代を生き抜く上でますます重要になります

 

●お金の支払い方法の変化

電子決済の普及により、現金を直接やりとりしない機会が増えたご家庭は多いのではないでしょうか?

新たな支払い方法により生活が便利になった反面、目で見えない部分があるため、何が起こっているのかをご家庭できちんと子どもへ教えてあげる必要性が出てきました

 

●時代が変わればルールが変わる

一昔前に当たり前だった一生安泰の成功法則(体験)は、現在では通用しません

例えば「良い成績をとって、良い大学に行き、良い会社に就職する、定年まで勤め上げて退職金を受け取れば老後は安泰」

この幻想は既に崩壊しています

①モノ消費の時代が終焉を迎え、コト消費からトキ消費の時代への移行

ただ物を作れば売れる時代ではないことから、とりわけ大きな会社でも生き残りが大変になりました

②平均寿命は年々延長の一途を辿り、良くも悪くも定年から残り何年生きるのかまったく先が読めない状況

退職金と年金だけでは普通に生活するのもままならない可能性が生じています

 

お金と向き合うのは、いつからでも遅すぎるということはありません

しかし、お金にまつわる苦労や失敗を回避するためには、「お金の教育」を通じて知恵を養い始めるのは早いに越したことはないでしょう

 

まとめ

「お金の教育」の導入は、お金の必要性大切さを知り、適切な金銭感覚を身につけることです

その上で、お金にまつわる5つの力(貯める、稼ぐ、増やす、守る、使う)を養うと将来お金に困らなくなります

資本主義社会で生きる上でお金は必須であり、キレイゴト抜きにお金がなければ、自由は得られず豊かな生活を送ることはできません

生きる上で必須となるお金から目を背けず、適切な使い方と金銭感覚を幼少期からコツコツと養い始めて損はないのではないでしょうか?

次は「お金の教育」に関する、幼少期から始める具体的な方法について触れていきます

こちらの記事もどうぞ!【お金の教育②】

今回の内容が少しでも誰かのお役に立てれば嬉しいです

最後まで読んでいただきありがとうございました

おしまい

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