現代社会において、大人にとっても子どもにとってもスマートフォン(以下、スマホ)は生活に根付き、必需品になったといっても過言ではないでしょう。
小学生のスマホ所有率は40%前後へ上昇しています。そんな中、子どもにいつから携帯やスマホを持たせるべきか悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。
今の子ども達は、私たち親世代と育った環境が大きく異なります。幼い頃から両親がスマホをあらゆる場面で使っている姿を頻回に目にしています。YouTubeなどは自分の好きな映像が終わり無く流れること、カメラで多くの思い出(記録)を残せることなど、楽しい世界が広がっていることを知っているが故に、早く自分のスマホが欲しいと思うのでしょう。
いつスマホを与えるのかは家庭によって考えが異なり、絶対の正解なんてものはありませんが、少しでもご購入を検討されている方の参考になれれば幸いです。
キッズ携帯とスマホの違いとは?
キッズ携帯とは防犯ブザー・特定箇所への電話・メール、GPS位置特定機能などの機能を中心に使用する前提で作られたもの。小型設計されており小学生の小さい手でも操作性が良く、小さい画面と少ないボタンであることから落下時の破損率軽減に繋がるデザインとなっています。
それに対しスマホは画面が大きくボタンがありません。本体サイズも小学生がメインターゲットではないため、キッズ携帯と比較すると一回り大きいサイズの物からラインナップされている傾向があります。初期設定として、防犯ブザー・特定箇所への電話・メール、GPS位置特定機能などは有しておりません。
子どもにスマホを選択した理由

●子どもが欲しいのはスマホ
親や友達が使っているものを「かっこいい、うらやましい、自分もほしい」と思ったりするのは、“子どもあるある”です。ここ5年間でスマホの恩恵を受けている親世代が自身の子どもにもスマホを与える率も増加しています。親目線だけによるキッズ携帯の購入は、早くに買い換えを余儀なくされる可能性もあります。
●機能の充実(OS:Android)
なるべく危険が及ばぬように、特定箇所への電話・メール、GPS位置特定、各種機能の利用制限がアプリケーションをインストールすることで可能です。また、キッズ携帯と異なり、あらゆるアプリの利用が可能です。
●サイズ感
私がRakuten handを選択したのは、比較的小さいサイズであったこと。家族全員iphoneで揃えたい場合などは、iphone miniを選択されても良いかもしれません。
●手頃な値段
Rakuten Handの場合、本人名義で契約すると本体代金がポイントですがキャッシュバックで返ってくるので実質0円。また基本料金プランがシンプルで分かりやすく、あまり多くのパケットを使用しない点を踏まえると月額0円(1GB)~980円(3GB)とランニングコストもリーズナブル。
●段階的な制限解除を図りやすい
アプリを使用することで細かな制限設定出来ることから、使い慣れた端末で徐々に制限解除をして操作方法を学習させられます。
スマホ購入した後の準備(ハード面)
●本体カバー
傷や汚れ防止、本体の破損防止目的。
●画面シート
傷や汚れ防止、落下した際のガラス破片散乱による怪我防止。
●ストラップ
落下に備えて、首から下げられるタイプだと安心。
スマホ購入した後の準備(ソフト面:フィルタリング)
●iフィルター(有料:330円)
Rakutenでは、未成年者が使用する場合の契約が義務付けされているオプションです。(但し、一筆書くことで解約可)。
どのようなものか操作してみると…お世辞にも使いやすい仕様ではありませんでした。私はiponeユーザーなので、Androidの操作に不慣れなこともあると思いますが、正直「煩わしい」「レイアウトすら綺麗じゃない」というのが率直な感想です。残念ながら設定途中で、解約を決断に至りました。
●Family Link(google:無料)
ある程度のコンテンツ制限や、GPS位置特定(現在地)を可能にしてくれます。
●Life 360(一部無料)
GPS位置特定(現在地)、対象者(子ども)が指定場所から動移した際に通知してくれます。また、移動経路の記録も残ります。
私の子ども達が使用してみて
「Family Link」と「Life 360」、2つアプリで事足りるかを実証すべく使用開始しました。今後、結果を追記できればと思っています。
まとめ
「何歳からスマホを与えるか?」このテーマをネットで調べると、リスクを踏まえ、あまり小さいうちから与えることにはどちらかと言うと否定的なご家庭が多いのかなと思わせる情報が散見されます。厚労省の数値を引用しているものもみられますね。情報をどのように受け止め、どのような取捨選択をするのかは各ご家庭次第です。実際、スマホを「持たせる」「持たせない」は一長一短だと思います。
個人的には、「ガラケー」から「スマホ」への変革期と同様、「スマホ」の低年齢化への変革に対する拒否反応からリスクや慎重な意見が先行しているように思います。多数決ではありませんが、徐々に低年齢層のスマホ普及率が増大することで、みんなの「当たり前」の感覚が変わるのも時間の問題なのかなと。そしてキッズ携帯というカテゴリーは遅かれ早かれ衰退していくのでは?というのが個人の見解です。
「正しい選択を十分にできないであろうから使わせない」では、安全な使い方を覚えるための根本的な解決策にはなり得ません。小学生の低学年、高学年、中学生、いずれの時期に与えるのであれ何かしらの心配事はつきものです。ともなれば親の言葉を素直に聞き入れてくれやすい時期から、長い時間をかけて丁寧に少しづつ正しい扱い方を伝えていくほうが大切ではないでしょうか。
実際に使用することが扱い方を学べる唯一の方法であり、時代に必須であるツールの正しい扱い方を伝えることこそが親の努めだと私は思っています。大切な子供を守るため、あるいは将来のことを考えて、各ご家庭でスマホデビューの時期を検討してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
おわり。